中津万象園は貞享5年(1688) 丸亀藩主京極高豊により造られた池泉回遊式の庭園です。
高松市の栗林公園と共に香川の二大名園の一つに数えられ、その美しさから結婚式の前撮り撮影スポットとしても人気だそうです。
中津万象園・丸亀美術館
広い敷地内には朱塗りの太鼓橋や樹齢600年と言われる大傘松など見所が多く、絵画館・陶器館などを有する丸亀美術館も併設されています。
中津万象園・丸亀美術館 - 見所
丸亀美術館 絵画館
中津万象園入場とは別に追加料金が必要となりますが、 絵画館では常設展示しているミレー、ルソーなど19世紀のフランス画を鑑賞することができます。興味深い特別展も次々企画されているようなので要チェックです。
丸亀美術館 陶器館
陶器館にはオリエント地域の陶器などが数多く展示されています。 紀元前2500年頃の作品もあり、細長い館内は想像していた以上に見ごたえがありました。
柿本人麻呂歌碑
入口から敷地内に入り少し歩くと右側に歌碑があります。 誰しも聞き覚えがあるであろう飛鳥時代の歌人、柿本人麻呂が讃岐を訪れた際に詠んだ歌だそうです。
邀月橋
美しい庭園の中でも、ひと際目を惹くのはこの邀月橋でしょう。 朱塗りの太鼓橋で、長さは30mあるそうです。
邀月橋の上からの風景も素晴らしいです。中津万象園内には1500本余りの松が植えられているとか。
水蓮橋
邀月橋を渡り公園の南側を池に沿って歩いて行きくと、水連の葉のような模様の飛び石が並んでいました。
これは水蓮橋と呼ばれ、池の上を歩いて渡ることができます。
ちょっと怖かったのですが、池の真ん中に一個だけ飛び出た石の上は、真ん前の邀月橋を撮ることができる絶好のスポットでした。
曇り空が残念だったけど、邀月橋が池に映り込んでとっても綺麗♪
少し歩くと休憩所となる藤棚がありました。 葉が茂っていただけだったけど、藤の花の季節は周囲の景色と相まってとても美しいんでしょうね。
中津万象園内はどこも綺麗に手入れされています。大変な労力と維持費がかかることだと思います。
松寿関
くぐると長生きすると言われている松寿関です。散策ルートにあるので、もちろんくぐって行きました。
中津万象園内の池には綺麗な鯉がたくさん泳いでいます。松寿関の横で餌を購入してあげることもできます。
百本の鳥居回廊
邀月橋と並び、庭園内で楽しみにしていたスポットです。 百本にも及ぶ鳥居が奉納され、見ごたえある回廊となっています。
竹林や緑の木々の中で朱色の鳥居は一段と美しさが引き立ち、次々並ぶ立ち姿は幻想的でした。
稲荷社
鳥居回廊は稲荷社に通じています。京都伏見稲荷より分社された由緒あるお社だそうです。
千代の傘松
千代の傘松は直径が15mにも及ぶ樹齢約650年と言われる大松です。 見事な傘状に剪定されており、目を惹きました。
観潮楼
観潮楼は江戸時代に造られた歴史があり、現存する日本最古の茶室だそうです。
当時、ここからは瀬戸内海の潮の満ち干きを眺めることができたそうで、そう名付けられたんだとか。雅なお茶会を開いていたことが想像されます。
母屋
母屋は丸亀市指定文化財で、現在はこちらでお茶会などが開かれているそうです。
茶室の南側には大傘松、北側は池に面しています。 中にいた方に尋ねてみたところ、料金が必要となりますが、美しい風景を眺めながら抹茶(菓子付)を楽しむことができるそうです。
観月橋・魚楽亭
中津万象園内の池にはいくつかの池があります。ちょうど母屋前のあたりから目の前に見えるのは小さな月の島です。
観月橋は月の島と晴嵐の島を繋ぐ橋で、短いながら邀月橋に負けず劣らずの美しさです。
月の島にある魚楽亭は茶亭で、美しい風景を眺めながらゆっくり休憩できます。
このように中津万象園内には見所がたっぷりとあります。池の周りをぐるっと回る見学ルートは約1kmとなっていましたが、 ゆっくりと風景を眺めたり写真を撮ったりしながら歩いたので1時間以上かかりました。
香川と言えば栗林公園しか浮かばなかったのですが、中津万象園は思っていたよりはるかに素晴らしく訪れて良かったなと思いました。
懐風亭 - 中津万象園に併設された食事処
ランチは中津万象園に併設されている懐風亭で、籠ランチをいただきました。
お造り、揚物、茶碗蒸しなどリーズナブルなお値段ながら品数多く、美しい器に色よく収まり上品で満足いく美味しいお料理でした。
懐風亭では中津万象園内を眺めながら食事ができ、贅沢な時間を過ごすことができました。
中津万象園へのアクセス
住所：香川県丸亀市中津町25-1
公共交通機関 最寄り駅
- JR讃岐塩屋駅より 徒歩約15分
自動車 最寄りインター
- 善通寺 IC より 約5 km
- 坂出北 IC より 約8.5 km
- 坂出 IC より 約14 km
中津万象園周辺マップ
縮小すると、最寄り駅や最寄りインターを確認できます
ピンクライン：JR讃岐塩屋駅より中津万象園への徒歩ルート
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