ハンガリーは国土中央をドナウ川が流れており、 「ドナウの真珠」と称される首都 ブダペストでは 船上から美しい景観を眺めることができるドナウ川クルーズが大変人気です。
ドナウ川(Danube)はドイツ南部の黒い森地方を源流とし、 ヨーロッパ10ヶ国を通り黒海に流れ込みます。 全長2850kmの大河で、ヨーロッパでは2番目に長い川となっています。
ドナウ川クルーズ - 船上よりドナウの真珠を満喫
ブダペストのドナウ川沿いには歴史ある荘厳な建物が並び、 美しくライトアップされた景観を堪能できるドナウ川夜景ナイトクルーズが圧倒的に人気があります。
私たちのツアーに組み込まれていたのは デイクルーズだったため、 キラキラ輝く景観ではなかったのですが…
でも…!
大パノラマに広がる街並みは素晴らしく、その美しさは心に深く刻み込まれました♪
ドナウ川クルーズ船乗場へ
ブダペスト市内を流れるドナウ川には、9つの橋が架かっており、 北から2つ目に位置するのがマルギット橋(Margaret Bridge)です。
クルーズ船乗場はマルギット橋からすぐ北方向の東岸にあり、 桟橋を渡ってクルーズ船に向かいました。
乗場前方の中州にはマルギット島(Margaret Island)と呼ばれる大きな島がありました。 島内の大部分は緑や噴水が美しい公園となっており、ホテル、レジャー施設などがあるようでしたが、 木々に遮られ島内の様子はわかりませんでした。
クルーズを扱っている会社は数社あるようです。 岸沿いには多くの船が並んでいました。
それにしても、ちょっと気になったのは "川の色"…
ドナウ川って、確か「美しく青きドナウ」と名曲でも知られていたはず… ですが、目の前のドナウ川は何とも暗く濁った残念な色合いだったのです。
でもでも!!
そんなことは、どーでもよい!
そっちに目がいかない!!
中世の街並みにすっかり心奪われ、船の両岸の風景に見入りました。
ハンガリー国会議事堂
マルギット橋をくぐり ドナウ川を南下していくと、 まもなくクルーズのハイライトとも言える ハンガリー国会議事堂(Hungarian Parliament Building)が見えてきました。
白い側面の外壁からシャープに伸びた多数の尖塔、中央にある赤茶色の丸いドーム、 それぞれが美しく調和した荘厳な雰囲気にすっかり魅了されました。
ネオゴシック様式で建てられ、宮殿のように美しい外観の国会議事堂は1902年に完成しました。 左右対称に広がり、その大きさは世界第3位の建築物だそうです。
聖アンナ教会・カルヴァン派教会
国会議事堂から反対の西側を見ると、岸沿いに美しい教会が2つ続いて見えました。
緑青色の2つの尖塔がある教会は聖アンナ教会(Szt Anna templom)です。 内装も素晴らしいそうですが、 バロック様式で建てられた外観もとても美しかったです。
聖アンナ教会からすぐ南に見えたのは、カルヴァン派教会(Calvinist Church)です。
赤レンガの外壁で1本の尖塔が細く伸びていました。 先ほどの聖アンナ教会の雰囲気とは異なり、 積み木を重ねて造られたような可愛い外観に目を惹かれました。
さて、クルーズは約1時間のコースでした。 更に船は南へ~
ドナウ川の西岸も東岸も美しい景観が続き、船の右側へ左側へと移動しながら眺め入りました。
カルヴァン派教会から南西方向、高台にはひと際高い尖塔のある教会が見えました。
マーチャーシ教会・漁夫の砦
ブダペストは ブダ地区とペスト地区に分かれており、 ドナウ川西側のブダ地区には王宮の丘(Varhegy)と呼ばれる高台があります。
王宮の丘地区は ブダペストでは絶対に外せない人気観光スポットとなっています。 この日は遠目で眺めただけでしたが、後日ゆっくりと散策しました。
高台に見えた教会は、マーチャーシ教会(Matthias Church)です。
並んでその北にある立派な建物は、5つ星ホテル ヒルトン ブダペストのようです。 なんて最高のロケーション!できれば数日滞在してみたい~
マーチャーシ教会の前方に見えている、回廊ととんがり帽子のような尖塔がある建造物は 漁夫の砦(Fisherman's Bastion)です。
やや標高は低めであるものの、そこからはブダペストの街並みを一望し、 素晴らしい眺望を楽しむことができます。
セーチェーニ鎖橋
船の進行方向、更に南方向にはハンガリーを代表する橋である セーチェーニ鎖橋(Szechenyi Chain Bridge)が見えました。 ドナウ川に架かるブダペスト市内の9つの橋の中でも一番古く、19世紀半ばに完成したものだそうです。
セーチェーニ鎖橋両端には、2頭ずつのライオン像が設置されています。
船上からは確認できなかったのですが、街散策中にライオン像を見ることができました。 このライオン像とともに、セーチェーニ鎖橋はブダペストのシンボルとして人気観光スポットです。
セーチェーニ鎖橋は夜景の美しさでも定評があります。 ちょうど夕食がドナウ川沿いのレストランで用意されていたので、煌めく夜景も堪能できました。
全長375mある橋全体が美しくライトアップされ、真珠のネックレスが連なり輝いているようでした♪
セーチェーニ鎖橋をくぐり 更にドナウ川を南下していきました。
ブダ城(王宮)
ドナウ川西側には王宮の丘が続いており、目を離すことができない景観に見入っていました。
ドナウ川を見下ろすように圧巻の姿を見せたのは、ブダ城(Buda Castle)です。 14世紀に完成し、ハンガリー王の居城となっていたブダ城は、 現在では美術館・歴史博物館などとして公開されています。
下の写真は街散策中に撮影しました。 対岸からセーチェーニ鎖橋と一緒に撮影すると、更に素敵♪
セーチェーニ鎖橋と同様、ライトアップされたブダ城も何ともいえない美しさ♪
船上から、対岸から、夜景の風景と、いろいろな姿を見ることができ、 ドナウの真珠と呼ばれるブダペストの街風景を堪能できました。
ゲッレールト山と Rock Chapel
更に南に進むと、西岸には標高235mのゲッレールト山(Gellert Hill)があります。 王宮の丘より高さがあり、展望台からは更に美しい眺望を楽しめるようです。
山のふもと、岸沿いには教会のような古めかしい建物が見えました。 ケ゛ッレールト山には13世紀に創設された洞窟教会があるようでした。
ゲッレールト山の麓にはゲッレールト温泉があり、 温泉大国と言われているブダペストを代表する温泉地となっているようです。
ホテルも併設されているみたいで、保養地としてもしばらく滞在できたらなぁ~とつくづく思いました。
Whale Shopping Centre - クルーズ船折り返し
さて、反対側の東岸を見ると、何だかスタイリッシュな建物が見えました。 何かな…と思ったのですが、 レストランや何らかの店舗などが少し入った屋内駐車場があるようでした。
ドナウ川クルーズはこの辺りで折り返し、 今度は北方向に向かって進みました。
再び国会議事堂が見えてきました。 やっぱり素敵♪
光線の当たり具合によるのか、この写真の中ではドナウ川の色も煌めいていて、 青い空のもと何とも美しい景観です。
ドナウ川クルーズではブダペストの人気観光地の多くを船上から見ることができます。 また、目の前では全体像をなかなか収めにくい建造物も、ばっちし撮影することができ、 絶好の撮影スポットにあふれています。
1時間ほどのゆったりとした時間の中で、心に残る美しい風景を堪能することができました♪
ブダペスト 航空写真
アイコンのあたりを拡大すると立体的に街並みを確認できます。 (青ライン:ドナウ川クルーズのルート)