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【尾道の散策】瀬戸内の絶景を眺め、文学のこみち散策を楽しむ - 広島旅行記

尾道は広島県南東部にあり、岡山、広島中心部からそれぞれ約90kmほどの距離です。 アクセスよく日帰り観光も可能ですが、昔ながらのレトロな町並みと瀬戸内の風景をゆっくりと眺めたくて 尾道に宿泊し散策拠点としました。

千光寺公園・千光寺と美しい眺望

尾道駅から海沿いの国道を東方向に1kmほど走り、 尾道三山の1つ 大宝山(千光寺山)中腹を見ると千光寺があり、 その下方には、尾道のシンボルといえる天寧寺 三重塔が見えます。

山上には千光寺公園があり、そこからは絶景を望むことができるとのこと。 車でもアクセスできますが、坂と路地の風情ある尾道王道観光を楽しみたくて、 行きはロープウェイに乗って上り、帰りは徒歩で降りることにしました。

ロープウェイ 山頂駅で降り、少し歩くと前方には何やら大きなブロンズ像が。 母子と犬を象ったこの像は「あけぼの」と名付けられており、広島県出身彫刻家の作品だそうです。

また、千光寺公園は「恋人の聖地」として認定されているそうです。 ここは桜のシーズンや、夜景が大変美しいことで知られており、 カップルにとっては とっておきの思い出を作れそうですね。

前方には展望台がありました。展望台自体の高さは低いものの、高台にあるため絶景を眺めることができます。

美しい瀬戸内の海と尾道の町並みが広がっていました。素晴らしい風景!! 対岸にあるのは向島で、本土と挟まれた東西に長い部分は尾道水道(尾道海峡)と呼ばれています。

しばらく眺望を楽しんだ後、徒歩で降りていきました。 あちらこちらには詩歌などが石に刻まれており、この遊歩道は「文学のこみち」と名付けられています。

自然の中、素敵な小道。

山中腹にある千光寺のところまで降りて来ました。 千光寺前の展望台からも、美しい風景が見えます。 絶景の中、ロープウェイが山の斜面に沿って行き来していました。

更に山を下りていくと、天寧寺 三重塔が目の前に見えました。 まさに、「西の小京都」という雰囲気です。

おのみち文学の館(現在は閉館)

昔ながらの小道を下に向かってどんどん進んでいきました。 階段が遥か下まで続いており、行きはロープウェイにして大正解だったなぁ~と思いました。 歩いて上るのはかなり大変そうです。。。

適当に道なりに進んでいたところ、前に見えたのは福井邸 文学記念室。 大正時代に数寄屋風に建てられた福井家の住まいで、 国の登録文化財にもなっているという石碑がありました。

尾道ゆかりの小説家 林芙美子等の資料が数多く紹介されていました。

彼女の『放浪記』は舞台、映画、ドラマなどで多くの人に知られており、ベストセラーとなっています。

おのみち文学の館では、林芙美子の直筆原稿や愛用品も展示されていました。

残念ながら、入場者数の低迷のため現在は閉館となってしまいましたが、 彼女の写真、初版本、遺品などは、現在尾道駅近くのおのみち林芙美子記念館で見ることができます。 (ページ下の地図参照)

その後、てきとーに歩いていったのですが、自然と行きたかった所への案内板を発見! 探していたのは、志賀直哉旧居です。道案内に従って、階段を上って行きました。

下の写真の建物が、志賀直哉旧居です。 彼は1912年から翌年にかけてこの地に移住し、暗夜行路などを執筆したそうです。

志賀直哉に関する経歴、資料や、身の回りの使用品なども展示されていました。

ここでの一番の見所は、彼が過ごした一番奥の部屋です。

この部屋は立ち入り禁止と書かれていましたが、 ここの係の人はとてもフランクで、 私たちがその日最後の観光客だから中に入ってゆっくりと見て行っていいとおっしゃって下さいました♪

薄暗く小さな部屋ですが、その奥の窓からは絶景を眺めることができます。 志賀直哉が眺めたであろう同じ風景が、目の前に広がっていました。

机やカバンは志賀直哉が実際に使用したものではないようでしたが、 おそらくこのような雰囲気で執筆机が置かれていたのでしょうか。

このように素晴らしい志賀直哉旧居も、文学記念室と同じく残念ながら2020年3月31日に閉館してしまいました。 入場者数の減少のためだそうです。

尾道といえば 文学散歩を楽しみにしていたので、閉館前に訪れることができて良かったです。

なお、中村憲吉が病気療養のため暮らした中村憲吉旧居(尾道文学公園)は 現在も訪れることができます。

尾道国際ホテル

尾道で宿泊したのは、尾道駅から更に西方向 1.5kmほどのところに位置する尾道国際ホテルです。 「国際ホテル」と謳っているだけあって、尾道では最大級のホテルとなっており、 広々とした敷地内にゆったりと建っています。

部屋タイプは、ごく普通のツインルームでした。 主人は車の運転でお疲れか、サイドソファで休憩中~

窓から海も見えましたが、千光寺から眺めた遠目の美しさとは異なり、 通りの向こうには大きな倉庫が建ち並んでいるのが見えて残念ながら美しい風景とは言えなかったです。

夕食

夕食は、お楽しみのアワビ♪結構大きく食べ応えありました。

そして新鮮なお造り。

瀬戸内といえば、やはり「レモン鍋」。さっぱりと風味が効いて美味しかったです。

デザートまで、美味しく会席料理をいただき、ゆっくりと休みました♪

朝食

翌朝の食事も朝御膳&バイキングで、盛りだくさん!

朝からた~っぷりといただきました♪

尾道では瀬戸内を望む絶景を眺め、ゆかりの小説家の旧居を訪れ文学散歩を楽しみ、 ゆっくりと滞在することができました。

ちなみに、尾道滞在中にはご当地名物「尾道ラーメン」をもちろんいただきました♪ 豚の背脂が入った醤油ベースが特徴で、もちもちとした平打ち麺がとっても美味しかったです。

尾道から今治までは「しまなみ海道」として人気王道観光ルートがあります。 いずれまたゆっくりと日程をとって訪れたいと思っています。

尾道 千光寺公園周辺マップ

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