ローマ、オスマントルコ、ロシアなど様々な文化の影響を受けてきたブルガリア。 ソフィア(Sofia)はブルガリアの首都であり、国内最大の都市です。
街の歴史は古く、紀元前8世紀頃にトラキアのセルディ族が住み着いたのが始まりだそうです。 美しい教会や観光スポットなど街の見所は、歩いて回ることができるところにあります。
聖ネデリャ教会
地下鉄のセルディカ駅から南方向を見ると、 丸い緑青色の大きなドームが見えます。
ブルガリア正教会の聖ネデリャ教会(Saint Nedelja Church)です。 下の写真には、左側手前に小さい石造りの聖ペトカ地下教会が一緒に写っていますが、 それに比べるとずいぶん大きくって立派な外観です。
聖ネデリャ教会は、スヴェダ ネデリャ広場に面して建っています。 過去には共産党によるテロ事件など悲劇の舞台となり倒壊した歴史がありますが、 現在は厳かな雰囲気に修復されています。
再建された教会のドーム部分は、高さが31mもあるそうです。 外観も美しいのですが、内部では見事なフレスコ画を見ることができるそうです。
街散策の途中、外観のみの見学となったのですが、 アクセスよい場所にあるので、フリータイムがあったなら内部見学してみたかったです。
大統領官邸
聖ネデリャ教会のすぐ東側には、 大統領官邸(President of Republic of Bulgaria)があります。 大統領官邸の入口には衛兵が配置されており、毎正時には衛兵の交替式を見ることもできます。
警備中にしては、ちょっとだるそうな顔をした衛兵さん達でした。 彼らが立つ入口上には、2匹のライオンが描かれている立派なブルガリアの紋章がありました。
なお、大統領官邸が入る建物の西側はシェラトンホテルになっており、つながっています。 そして、その建物の中庭には教会があるという、不思議な構造になっているのです。
聖ゲオルギ教会
周囲をグルリとビルに囲まれた中に建つ聖ゲオルギ教会(Rotunda of St George)は、 4世紀にローマ皇帝によって建てられたものだそうです。 教会の後ろには、古代ローマの浴場跡などの遺跡があるので、遺跡好きの方は必見です。
下の方は四角い形、上の方は円錐状で、子供の積み木で造られたような可愛い外観をしていますが、 聖ゲオルギ教会の歴史は大変古く、ソフィアの中で最古の建物だそうです。
遺跡と共にある教会外観だけでも見応えたっぷりですが、 内部でも10～14世紀頃のフレスコ画を見ることができます。
バーニャ・バシ・ジャーミヤ
セルディカ駅から北方面を見ると道沿いに遺跡が続き、 その先にひと際目立つ丸いドームと尖塔が見えました。
これは、バーニャ・バシ・ジャーミヤ（Banya Bashi Dzhamiya）です。 ブルガリアは約500年間にわたってオスマン帝国支配下にあったためイスラム教徒の信者も多く、 地元の人々の拠り所となっています。
中央ソフィア市場ホール
バーニャ・バシ・ジャーミヤから通りを挟んだ西方向を見ると、 大きく立派な建物があります。 これは、中央ソフィア市場ホールです。
生活用品や雑貨なども多く揃うショッピングセンターで地元の人が多く利用しているそうですが、 観光客にとってもお土産探しに便利。 広々とした建物内は、食品類、現地特産物、バラ製品なども揃っているそうです。
ソフィア シナゴーグ
中央ソフィア市場ホールから更に西には、黒く丸い頭の建物が見えました。 これは、ソフィア シナゴーグ(Sofia Synagogue)です。 バルカン半島で最大のユダヤ教寺院だそうです。
建物内にはユダヤ歴史博物館も併設されているそうなので、時間があるならぜひ訪れたいところです。 内部の美しい色合いの装飾とシャンデリアは素晴らしいそうです。
ソフィア歴史博物館
さて、バーニャ・バシ・ジャーミヤの東方向は公園になっています。 Tsentralna banya Parkです。
中央には噴水があり清々しい雰囲気です。
周りの木々は色づき素敵な雰囲気。のんびりと散歩する地元の人の姿も見られました。
噴水の東には、ソフィア歴史博物館（Sofia History Museum）があります。
内部にはソフィアの街の歴史に関する展示がされているそうです。 なお、ブルガリアには多くの温泉があるそうで、このソフィア歴史博物館は もともと公衆浴場として利用されていたそうです。
この近くには温泉水の汲み場があります。 地元の人もペットボトル片手に温かい飲用水を汲みに来ていました。
ソフィアの街では狭いエリアに様々な宗教の教会や寺院が見られ、 歴史に触れることができます。 紅葉の中の散策、とても楽しかったです。
セルディカ駅周辺 観光マップ
水色ライン：実際に歩いた散策ルートです。
