Blogger

【セルディカ遺跡 - 古代ローマ時代の遺跡群】 ソフィア中心部駅周辺に広がる - ブルガリア旅行記

ソフィアの街散策 - スヴェダ ネデリャ広場を拠点に

スヴェダ ネデリャ広場は、街の中心となるところです。 ソフィア中央駅からマリアルイザ通りを通り、 南方向 2kmほどのところに位置します。

スヴェダ ネデリャ広場のすぐ近くには、 地下鉄のセルディカ駅(Serdika Station)があるので、 観光拠点として大変便利。周辺には観光スポットが目白押しなので、効率よく観光できます。

セルディカ駅 - 地下に広がる遺跡

セルディカ駅構内を見渡すと驚くべき光景が広がっています。 駅から東方向にあるひと際目立つ旧共産党本部の建物のあたりにかけて、 地下にはセルディカ遺跡(Ancient Fortress Serdica)が広がっているのです。

セルディカ駅構内に入っていきました。 近代的で美しい曲線を描く建物の前には、遺跡の一部が違和感ある姿で共存しています。 窓から遠目に見えるのは、セルディカ駅から東方向にある旧共産党本部の建物です。

地下道を歩いて行くと、広々とした地下一面に遺跡が見られます。 4,5世紀の古代ローマ時代のもので、歴史ある遺跡群です。

これが駅構内の風景とは驚きです! 当時の城塞や門の一部など、目の前で見ることができます。

これらのセルディカ遺跡は地下鉄工事の過程で偶然に発掘されたものだそうです。

博物館内で大切に保管されてもおかしくない数々の貴重なものが 人々が行き来する駅構内にそのまま置かれているのが不思議な感じです。

さて、セルディカ駅のすぐ近くには何とも独特の雰囲気のある建物があります。

聖ペトカ地下教会

カラフルで いろいろな形の石とれんがによって出来ているこの建物は、 聖ペトカ地下教会(St. Petka of the Seddlers Church)です。

入口は地下にあり、階段を降りていきます。

聖ペトカ地下教会は、街の中心地に不釣り合いな小さく古めかしい教会です。

14世紀のオスマントルコ支配時代、イスラム寺院より高い建物は造ることができなかったため、 半分地下に埋もれるような形で建てられたそうです。

事前に現地情報を知らなければ、違和感を感じつつも教会とは気づかずに通り過ぎてしまいそう。。。 人が行き交う近代的建物に囲まれた中に、小さくポツンと建っています。

窓もなく、こじんまりとした古い建物ですが、内部には16世紀当時の美しいフレスコ画が掲げられているそうです。 キリストの生涯や、美しいイコン画を見ることができ、内部の写真撮影は有料となりますが見る価値ありです。

聖ソフィア像

聖ペトカ地下教会から道路を挟んで西方向を見ると、 ひと際高い塔の上に立つ女性像があります。

これは聖ソフィア像(Saint Sofia Monument)です。

全身は黒い衣装で包まれていますが、 頭から胸元にかけては黄金に輝いています。

遠目ではよくわからなかったけど、拡大してよく見てみると聖ソフィアのお顔は凛々しくきりっとしており、 右手には月桂樹の花輪を持ち、左腕にはフクロウが乗っています。

これは、それぞれ平和と知恵を意味しており、 彼女はソフィアの街のシンボルとして存在感ある姿を見せてくれています。

7000年以上もの歴史を持つというソフィアの街。 セルディカ駅周辺は広範囲にかけて遺跡の数々が見渡せます。

地元の人々にとっては見慣れた風景でも、私たち観光客にとって ローマ時代の遺跡や教会が共存したセルディカ駅周辺の風景は大変見応えがあり興味深いものでした。

セルディカ駅周辺 航空写真

水色ライン:マリアルイザ通り(Knyaginya Maria Luiza)
縮小すると、ソフィアの各所観光ポイントがわかります。