プロヴディフ(Plovdiv)のメインストリート アレクサンダル・バテンベルグ通りは、 500mほどの賑やかな歩行者天国になっています。
宿泊したホテルは、西隣が歩行者天国の南端 セントラル広場という絶好のロケーションでした。 朝食後はプロヴディフ観光はないまま次の目的地に出発予定でしたが、 このまま素通りはもったいない!せっかくなので早朝に街散策に出かけました。
アレクサンダル・バテンベルグ通り
アレクサンダル・バテンベルグ通りは、お洒落なブティックやカフェが建ち並び、 常に人々が行き交う賑やかな繁華街となっています。
まだ朝早い時間で店も開いておらず、人の姿はあまり見られませんでしたが、 歩いていくだけでも楽しくなってくるような通りでした。
ステファン スタンボロフ広場
アレクサンダル・バテンベルグ通りをまっすぐ北に向かって歩いて行くと、 途中に綺麗な公園がありました。 ステファン スタンボロフ広場(Stefan Stambolov Square)です。
中央には噴水があり、大きな木々の根本には多くのベンチが置かれていました。 昼間は地元の人や観光客の憩いの場となっているのでしょう。
夏のシーズンにはオープンカフェなどが周囲に並ぶようです。 広場の北にはお洒落なレストランの建物も見えました。
プロヴディフローマ劇場
更に北に歩いて行くと、通りの合間から東方向に切り立った断崖のような岩が見えました。 その方向に歩いて丘を登っていくと、ローマ時代の劇場を見ることができます。
そこにあるのは、プロヴディフローマ劇場(Plovdiv Roman Theatre)です。 2世紀に造られたという歴史ある劇場で、保存状態が良く現在も使われているのだとか。
時間があれば立ち寄りたいところでしたが、朝の散策時間内では丘の上まで行くのは無理があり、 そのまままっすぐ北に向かいました。
フィリッポポリス古代競技場跡
アレクサンダル・バテンベルグ通りの北端にあるのが、リムスキ・スタディオン広場です。
広場中央にあるのが、2世紀前半に造られた フィリッポポリス古代競技場跡(Ancient Stadium of Philippopolis)です。 賑やかな街の中央に古代ローマ時代の歴史ある競技場遺跡があるのが不思議な感じです。
近代的な建物が建ち並ぶ街の中心の地下には、古代ローマの時代が広がっています。 時代が交差し共存する光景は、日本では考えられません。
地下を見ると、レストランの建物と混ざりあってローマ競技場の一部分が見えました。
競技場のコーナー部分の観客席が綺麗にライトアップされています。
カラフルに次々と変わる色の中、遺跡が浮かび上がり幻想的な風景でした。 競技場への入口も、綺麗に残っています。
ローマ競技場は、まだまだ広々としたものだったそうですが、 既に街の建物が建ち並んでいたため、発掘作業は一部しかできてないんだそうです。
下の写真は現地に提示されていたものです。右側図は 左側図の上の小さな黒枠部分を拡大したものですが、 現在目にすることができるのはその部分だけとなっています。
下の写真も現地に大きく掲示されていました。 実際はこのように広大な競技場で、今も街の地下に埋もれたままになってしまっているんですね。
地下には自由に入り、そばで見学して歴史を感じることができます。
ジュマヤ モスク
ライトアップされたローマ競技場遺跡の北側には、モスクのミナレットが見えました。
これは、ジュマヤ モスク(Dzhumaya Mosque)です。 14世紀に建てられたオスマン朝のイスラム教モスクで、 ローマ競技場遺跡と並んで美しくライトアップされていました。
美しい煉瓦造りの外観です。
前面に回り込んでみると、なんとオープンカフェになっていました!
ミナレットがなければ、モスクには見えないと思います。 カフェでは、トルコ式のコーヒーやスイーツなどを楽しめるようです。
ツアー日程にはプロヴディフでの観光時間が設けられていなかったのが残念でしたが、 このように出発前の朝の時間を利用して街散策ができて良かったです。
朝早い時間であったため、ライトアップされてひと際綺麗な風景を見ることができ、 楽しい時間を過ごすことができました。
プロヴディフ観光マップ
↓黄緑ライン:アレクサンダル・バテンベルグ通り。 ホテルから実際に歩いた散策ルートです。 縮小すると、ソフィアや、カザンラク、ヴェリコ・タルノヴォとの位置関係がわかります。