Blogger

【歓喜の丘・アラメダ公園】 巡礼の聖地 サンティアゴ大聖堂を望む - スペイン旅行記

私が選んだポルトガル周遊ツアーは、まずポルトガル第 2 の都市、ポルトに到着。 翌日は、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラに向かうことになっていました。

サンティアゴ・デ・コンポステーラはスペインの北西に位置します。 マドリードから南東方面をグルリっと巡る周遊ツアーには組み込みづらいので、 ポルトガルの観光ツアーに合わせたものが多いのですね。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ ~ キリスト教三大聖地へ

キリスト教の三大聖地は、バチカン市国、エルサレム、 そしてもう一つが今回訪れたサンティアゴ・デ・コンポステーラです。

十二使徒の一人、聖ヤコブの墓がその地で発見されたという話が広まり、 12世紀頃の最盛期には年間50万人もの人々が約800kmもの道のりを歩き、 サンティアゴ・デ・コンポステーラを聖地として目指したそうです。

歓喜の丘

私たちは朝食後ポルトのホテルを出発。バスは一路北方向へ。 230kmほど進むと、歓喜の丘(Monte do Gozo)の看板が見えてきました。

前方に小さく見えてきたのは、2人の 巡礼者の記念碑(Monument to the pilgrim)です。

2人は同じように前方の遠くを見据え、高く右手を上げています。

高台にあるここ歓喜の丘からは、前方に広がるサンティアゴの街を眺めることができます。

歓喜の丘は、巡礼者たちが目的地とする サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂の手前5kmほどの所に位置します。

彼らが見つめる先には、まさにそのサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂があるのです。 (下の写真ではぼんやりしてわかりにくいですが、ちょうど真ん中あたりです。)

苦労して何か月もの巡礼の旅を続けてここまでたどり着き、やっと目の前に大聖堂の尖塔を見て、 歓喜する巡礼者たち。 このため、この丘は『歓喜の丘』と呼ばれているのです。

近くには「日本スペイン交流400周年」の記念碑がありました。 日本の方角に向けて建てられているそうです。

ちなみに、日本の巡礼で有名なのは四国遍路。 2015年9月に、「サンティアゴ巡礼路」と「四国遍路」は、 サンティアゴ・デ・コンポステーラ市で巡礼路交流に関する協力協定書に調印締結をしたとのこと。 日本文化への関心とともに、四国遍路を巡礼する外国人も多くなっているようです。

アラメダ公園

さて、当時の巡礼者たちは、ここから更に5kmほど歩いて最終目的地の サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂へと向かうことになるわけですが、 私たちは申し訳ないながら、バスで楽々大聖堂方面に。

まずはサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂の南西方向にあるアラメダ公園(Parque da Alameda)へ。 この広々とした公園内は美しく整備されており、フェラドゥーラ遊歩道がまっすぐ伸びています。

公園内は市民の憩いの場になっており、のんびり散歩する人々もたくさんいました。 私たち観光客にとっても、旧市街を眺めたり、その中でも存在感ある大聖堂の尖塔を目の前に見ることができる 絶好の場所となっています。

一番眺めの良さそうな場所に設置されたベンチには、長いおひげのおじ様が陣取って座っていました~。 残念ながら大聖堂は修復中でしたが、公園内の素敵な遊歩道を散歩し楽しいひと時を過ごしました。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ周辺マップ