ビリニュスの街は元々は城壁に囲まれており、9つの城門があったそうです。 現在残る城門は、旧市街の南に位置する夜明けの門(Gate of Dawn)のみ。
夜明の門は、16世紀に建てられた時のままの姿を見せてくれており、 ビリニュスの人気観光スポットとなっています。
人々の信仰の象徴、聖母マリア像が置かれる夜明けの門
さて、夜明けの門の2階は教会になっており、地元の人やキリスト教徒の人にとっては 崇高な信仰の対象となっています。
教会の礼拝堂には、煌びやかなマリア像のイコン(Blessed Virgin Mary)があり、 奇跡を起こすと信じられているそうです。
夜明けの門の2階 教会入口
教会へ通じる入口は、夜明けの門の少し手前、左側にあります。 私は何度か夜明けの門のあたりを通ったのですが、入口の場所がわからず悩んでしまいました。
何度目かに通った時、地元の人がドアを開けて入っていくのを見かけて、 やっと行くことができました。
この入口は夜は鍵がかかっていますが、朝7時頃から中に入ることができます。 信者の人や観光客が多く集まる場所なので、 ゆっくりとマリア像のイコンを近くで見るには、朝早い時間に訪れることをお勧めします。
旧市街から眺めた夜明けの門
さて、夜明けの門を通って、旧市街の外に出てみると街の雰囲気は一転します。 広々とした道に、淡々とした街並み。 しかし、右方向には城壁が残っており、外側から眺めた夜明けの門もなかなかの存在感です。
門の上の中央には、リトアニアの紋章である騎馬像が彫り込まれており、見所の一つです。
私が訪れたのは極寒の2月。観光客は少なく閑散とした雰囲気でしたが、 観光シーズン、夜明けの門のあたりは大変な賑わいを見せるようです。
地元の人の信仰心は厚く、夜明けの門を通って旧市街内に入ってきた信者の方は、 振り返り夜明けの門内の教会のマリア像に深々と頭を下げて通っていく姿が印象的でした。
夜明けの門周辺マップ
縮小すると、ビリニュス国際空港の位置や旧市街全体の観光ポイントがわかります。