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【ルツェルン】 中世の街並みと湖畔の風景を楽しむ - スイス旅行記 -

ルツェルン(Lucern)はスイス中部に位置し、 チューリッヒやベルンからも1時間以内で行くことができます。 ルツェルン湖畔に広がる街並みが大変美しく、中世の面影を残しています。

ルツェルンは、湖畔沿いの道や旧市街をのんびり散歩するのがお勧めです

ルツェルンの街はこじんまりとしているので、歩いて街歩きを楽しむことができます。 スイスで4番目に大きいというルツェルン湖のほとりや、中世の雰囲気がそのまま残る旧市街など、 すばらしい景観が続きます。

ルツェルン駅から、道に沿って北方向に少し歩くと、すぐルツェルン湖があります。 右方向の対岸を見ると、ホーフ教会の長く鋭い尖塔が見えています。

左方向には、ロイス川の上に長く伸びた、屋根付きのカペル橋が見えます。 対岸には、旧市街の美しい街並みが見えています。

まずは、ロイス川沿いに西方向へ。カペル橋の横を通り過ぎて、数分歩くとイエズス教会が見えてきます。

イエズス教会

イエズス教会(Jesuitenkirche)は1667年建造で、スイス最古のバロック建築だそうです。 ロイス川ほとりに建つその外観は、とてもエレガントで美しいです。

外観はとても重厚な雰囲気。歴史を感じさせます。

イエズス教会内部は、白い壁に淡いピンクを基調とした装飾で、とても可愛い雰囲気! 華やかで、中に入った瞬間目を見張ります。天井画も素晴らしいです。

フランシスコ教会

イエズス教会の南西方向隣には、フランシスコ教会(Franziskanerkirche)が建っています。 13世紀に建てられたゴシック様式の教会で、 煌びやかさはないものの、落ち着いた雰囲気だそうです。

ルツェルンでの時間が限られていたので、私はフランシスコ教会の方へは行かずに、 カペル橋を通ってロイス川北岸へ向かいました。

カペル橋

カペル橋(Kapellbruecke)は木造の橋としてはヨーロッパ最古で、1333年に完成したそうです。 長さは204mあり、新市街と旧市街をつなぐ美しい橋です。

火災により大部分が焼失してしまったそうですが、現在は綺麗に修復されています。 屋根付きの橋で、ルツェルンの街のシンボルとなっています。

カペル橋の屋根の梁には、三角形の板に書かれた歴史絵が100枚余り掲げられています。

そして、橋の上から旧市街方向を見ると、すばらしい街並みを見ることができます。 目を見張る美しさです。

ルツェルン旧市街

旧市街の中心には、ルツェルン旧市庁舎が存在感ある姿で建っています。 ルネッサンス様式で、ひときわ独特の雰囲気があります。

旧市庁舎周辺は中世の雰囲気が残り、フレスコ画が書かれた建物がたくさんあります。

ゆっくりと旧市街散歩を楽しみたいところでしたが、次の目的地、ホーフ教会に向かいました。 湖畔沿いの道からルツェルン湖を望む風景はとても美しく、 道沿いのベンチに座って休んでいる人もたくさん見かけました。 優雅に遊覧船観光も楽しめます。

ホーフ教会

ホーフ教会(Hofkirche)は左右対称に2つの尖塔が長く伸びた外観が特徴。ルネッサンス様式の教会です。

教会内は、装飾がたくさんあり、豪華で見応えがあります。

また、ホーフ教会はヨーロッパ最大級のパイプオルガンがあり、 パイプオルガンコンサートを行っていることで有名だそうです。

瀬死のライオン像

15~18世紀、スイス傭兵は国外の戦争に次々と参加し、財力をつけていったそうです。 しかし、フランス革命時、ルイ16世とマリー・アントワネットを警備していたスイス傭兵は大虐殺されることとなり、 死亡した786人のスイス傭兵を追悼するために作られたのが、ライオン記念碑で、瀬死のライオン像(Lion Monument)と呼ばれています。

予備知識無しに見に行ったのですが、改めて詳しい歴史を知ると、ライオンの表情に込められた スイス人の苦しみや悲痛な思いが伝わってきます。

ルツェルン中心街マップ

地図を縮小すると、チューリッヒや、ツェルマットなどとの位置関係がわかります

ルツェルンは、旅行前は初めて聞く地名で、あまり観光地として期待はしてなかったのですが、とんでもない! とても素敵な街でした。街並みの美しさ、教会の素晴らしさ、湖畔の風景、短時間で盛りだくさんに楽しめました。 でも、もっと自由時間が欲しかったです。

ツアーでは、スイス南部に行った後、チューリッヒに戻る途中に経由する場合が多いと思います。 時間が限られる場合もありますので、あらかじめ観光ルートを考えておいて、楽しく街散歩するのが良いと思います。