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【モスタル】 紛争の歴史を乗り越え、平和の象徴となった世界遺産の街 - ボスニア・ヘルツェコビナ旅行記

モスタルは、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボから南西方向に位置します。 市内を流れるネレトヴァ川を挟み、クロアチア人とムスリム人が混住しており、 1992年から1995年まで続いたボスニア・ヘルツェゴビナ紛争時には、激戦地となって大きな被害を受けたところです。

モスタル - 紛争の歴史を乗り越えた街

ネレトヴァ川沿いには歴史あるイスラム建築が多く、昔のままの石造りの建物やイスラム教のモスクが並んでいます。

スタリ・モスト

ネレトヴァ川に架かる橋「スタリ・モスト」は、16世紀に建設されたそうです。 町の象徴であったこの橋は、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争時に爆破されてしまいました。 その後再建され、二度と同じ悲劇を繰り返さないよう「負の世界遺産」に登録されています。

川面からの高さは 24 mあるそうですが、毎年夏にはスタリ・モストからの飛び込み大会があり賑わうそうです。 また、公式な大会でなくても、日常、観光客からお金を集めて飛び込みのパフォーマンスをする人々がいます。

このシーンは何回かテレビで見たことがありますが、私が訪れた日も目の前で見ることができました。 でも、川岸から見上げてみるとあの高さから川に飛び込むなんて怖すぎる・・・ 実際、訓練を積んでいる人でないとかなり危険だそうです。

スタリ・モストの周辺は、小路の両端をところせましと雑貨やお土産物を売る店が立ち並んでいます。 まるでトルコかどこかのようなオリエンタルで独特な雰囲気です。

ほんの20数年前まで紛争状態だったボスニア・ヘルツェゴヴィナ。 今回私が見た印象は、緑豊かな自然、エメラルドグリーンで穏やかに流れるネレトヴァ川、 戦争の爪痕を感じさせない生き生きとした街でした。

ボスニア・ヘルツェゴヴィナ ロケーション