グエル公園は、建築家アントニ・ガウディが手がけたバルセロナ屈指の人気観光スポットです。
もともとは自然の地形を活かし、色鮮やかな装飾が魅力の高級住宅街として計画されましたが、現在は公園として一般公開されています。
グエル公園 - 見所
グエル公園は市街地から少し高台に位置しているため、市内中心から徒歩で行くにはちょっと大変かも。 事前にアクセス方法を調べておくのがおすすめです。
人気観光地なので、事前のチケット予約は必須。 私もオンラインの公式サイトで日時指定予約しておきました。
グエル公園には代表的な入口が3つあり、私は比較的混雑が少ない東側入口から入りました。
ガウディ博物館
入口から少し歩いて行くと、高台の方に塔があるピンク色の邸宅が見えてきました。
ここは、かつてガウディ自身が暮らしていた住居で、現在はガウディ博物館として見学できます。
やわらかな色合いの建物は周囲の緑に美しく溶け込み、とても可愛らしい外観でした。
ラ・ナトゥーラ広場
まず向かったのは、グエル公園の中心に広がるラ・ナトゥーラ広場です。
趣ある石積みの壁や南国の庭園のようなヤシの木々が並ぶ周囲の風景もとても素敵でした。
ガウディらしい波打つベンチがおもしろい!
カラフルなモザイクが見事!それぞれ不揃いのタイルが合わさって、鮮やかで美しい輝きを放ってる!
この高台からは、グエル公園の南方向を眺めることができます。
お菓子の家が並んでる?なんてメルヘンな世界観~
そして、何といっても素晴らしいのは、ここから眺めるバルセロナの街並みです。
建物の奥には、サグラダ・ファミリアの塔の一部も確認できました。
波打つベンチは写真を撮る人で混雑しており、ゆっくり座ることはできませんでしたが、 ベンチ周辺にしばらく佇み、遠くに広がるバルセロナの街並みの眺めを楽しみました。
ブガデラの回廊(洗濯女の回廊)
次に、ラ・ナトゥーラ広場から遊歩道を通りながら西方向に下りていきました。
ブガデラの回廊は曲線を描く柱が連なる不思議なエリアです。
独特の柱がおもしろい。
柱のひとつには洗濯女の姿が彫られていて、「洗濯女の回廊」とも呼ばれています。
ガウディの遊び心と創造力の豊かさには本当に驚かされました。
列柱ホール(市場)
ラ・ナトゥーラ広場の下には、柱で支えられた屋根付きホールがあります。
ここは列柱ホールと呼ばれ、長い列柱が連なる屋内空間となっています。 元々は住宅街で生活する人々のための市場として建設されたそうです。
天井にはガウディらしい独特の曲線が見られ、カラフルな装飾が施されていました。
ドラゴンの階段(大トカゲ)
列柱ホールから前方には、左右に二手に分かれて広がる階段があります。
これはドラゴンの階段と呼ばれ、グエル公園の象徴的な階段となっています。
中央にはカラフルなタイルで装飾された大トカゲ像があります。まさに、ガウディにしか造形できない奇抜なデザイン。
この大トカゲ像は、噴水としての機能も兼ねており、大人気の写真撮影スポットとなっていました。
ちなみに、こちらも噴水になっていて、愛嬌のあるお顔はヘビだそうです。
門番の家
先ほどラ・ナトゥーラ広場から眺めた、お菓子の家のような可愛い建物。
そのうちの一つ、こちらは門番の家と呼ばれ、元々は公園や住宅地の出入りを管理する門番の住居として設計されたそうです。
管理事務所・売店
門番の家の隣に並ぶ建物は、管理事務所・売店として機能しているようでした。
小さく伸びる可愛い塔もあり、ガウディらしさにあふれていました。
私がバルセロナを訪れたのは二度目。 一度目の滞在では時間に余裕がなく、グエル公園まで足を伸ばすことができませんでした。
そのため今回は必ず訪れたいと、事前にしっかり計画を立てていました。
実際に訪れてみて、グエル公園は想像以上に魅力的で楽しい場所でした。 ガウディの独創的な建築やカラフルな装飾、曲線を活かしたデザインの数々は素晴らしかったです。
特にドラゴンの階段や門番の家、ラ・ナトゥーラ広場など、各スポットはどれも写真映えするだけでなく、建物と自然の景観が見事で心に残る場所となりました。