氷河の浸食作用によって作られた入り江や湾であるフィヨルド(Fjord)。 その中でも、ソグネフィヨルド(Sognefjord)は、 全長が204km、最深部は1,308mで、 世界一長く深いフィヨルドといわれています。
大迫力!人気のソグネフィヨルドクルーズ
フィヨルド観光のハイライト
ソグネフィヨルドクルーズ(Sognefjord Cruise)は、 ソグネフィヨルドが分岐した支流である、 アウランフィヨルド(Aurlandsfjord)と ネーロイフィヨルド(Naroyfjord)を通り、 その迫力を目の前で感じることができます。
東のアウランフィヨルド側には、フロム( Flam)の町、 西のネーロイフィヨルド側には、グドヴァンゲン(Gudvangen)の町があります。 ソグネフィヨルドクルーズは、フロムとグドヴァンゲンを結び、 大迫力の美しい景観を約2時間ほどかけて楽しむことができます。
ソグネフィヨルドクルーズの運行は年間を通して行っています。 ノルウェーの首都 オスロ(Oslo)や、西岸のベルゲン(Bergen)からもアクセスしやすく、 多くの観光客が訪れる人気観光クルーズです。
フロム - 東側スタート地点
オスロ方面からソグネフィヨルド観光に来る人は、 ベルゲン鉄道(Bergen Railway)と、フロム山岳鉄道(Flam Railway)を乗り継ぎ、 フロム( Flam)を訪れます。
フロム( Flam)は、ソグネフィヨルドから枝分かれしたアウランフィヨルドの末端に位置する町です。 山の中の小さな町ですが、人気観光ルートの中にあり、豪華客船が訪れるなど華やかさもあります。
フロム駅周辺には、レストラン、土産物店、スーパーなどもあります。 少し東に歩くと、列車車両をレストランにしたトーゲ・カフェ(Toget Cafe)があります。
また、フロム駅すぐ西には、フロム鉄道博物館(Flamsbana_Museum)があり、 フロム鉄道の歴史について詳しく展示されています。 入場は無料になっているので、クルーズ船の乗船待ち時間にぜひ行ってみることをお勧めします。
アウランフィヨルド - 壮大な風景と可愛い村々
クルーズ船が出港すると、左右には高い山々が連なり、 その谷間に家々がある小さな村をいくつか通り過ぎていきます。 アウランフィヨルドの壮大な風景、小さく可愛い村々の風景を楽しむことができます。
オッテエルネス(Otternes)
まず見えてくるのは、オッテエルネス村です。 カラフルで可愛い家々が並んでいます。 また、この村には オッテルネス農場(Otternes Bygdetun)という、 中世の古民家を移築した屋外型博物館があるそうです。
アウルラン(Aurland)
観光客のみならず、住民の足ともなるこのクルーズ船。 アウルランに立ち寄る便もあるようです。 この村も、可愛い家々が山の斜面にたくさん並んでいます。
ウンドレダール(Undredal)
この村はヤギのチーズ生産で有名だそうです。 また村の中心にある教会は木造で建てられ、北欧で最も小さいとのこと。 絵葉書にもなっており、とても有名な教会だそうです。
バイティ - 分岐点の大岩
フロムを出発して北上していくクルーズ船は、約1時間ほど進むと 北から南に至るソグネフィヨルドが左右に分岐するところに達します。
目の前には大きく三角に切り立った岩山 バイティ(Beitelen)が荒々しい姿を見せています。
この地点で、クルーズ船は大きく左に向きを変えます。 アウランフィヨルドの景観を楽しんできたクルーズ。 この先はネーロイフィヨルドへと進みます。
ネーロイフィヨルド - 幅が狭いのが特徴
この先、どんどん左右の幅が狭くなっていき、絶壁の岩肌が目の前に両側から迫ってきます。 一番狭いところでは、幅が250mしかないそうで、ものすごい迫力です。 この独特の景観は、ユネスコの世界遺産にも登録されており、 世界中から観光客が集まる人気のルートとなっています。
サーグ滝
クルーズの間には、大小たくさんの滝を見ることができますが、 一番大きく迫力あるのが、サーグ滝。 ネーロイフィヨルドに入ると、すぐ右の方に見られます。
山頂からノコギリの歯のようにジグザグに迫力ある流れが見られることから、 「ノコギリ滝」とも呼ばれるそうです。 日本の東山魁夷がこの風景を描いたことで日本でも人気があるようです。
ディルダール(Dyrdal)・ステイヴィ(Styvi)・バッカ(Bakka)
ネーロイフィヨルド側にも、小さな集落がいくつか見られます。 ステイヴィ村を過ぎるあたりから、幅がグッと狭くなり、 バッカ村のあたりで幅は最も狭くなるそうです。
グドヴァンゲン
ソグネフィヨルドクルーズをフロム側からスタートした場合、 到着地はコース西の、グドヴァンゲンになります。
グドヴァンゲン(Gudvangen)は、山の中にある小さな港町。 すぐ後ろには、切り立った岩山が迫ってきています。 レストランや土産物店もあります。
ソグネフィヨルドクルーズ ルートマップ
地図を縮小すると、オスロやベルゲンとの位置関係がわかります